PC周辺機器

SDカードリーダーの高速モデル3機種比較と選び方

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撮影から戻ってきて、数十GBの写真や動画をPCに取り込む——この待ち時間が地味に長い、と感じている方は多いのではないでしょうか。カメラ側は高速なUHS-IIカードを使っているのに、手元のカードリーダーが古い規格のままで速度が頭打ちになっている、というケースは口コミでもよく見かけます。

一方で、製品ページには「高速」「USB 3.0」「10Gbps」といった数字が並び、どれが自分の環境で意味のある差になるのか分かりにくいのも事実です。ノートPCやタブレットに直挿しできるか、SDとmicroSDを同時に挿せるか、充電しながら使えるかといった点も、日々の運用では速度と同じくらい効いてきます。

この記事では、SMMR LAB編集部が公開されている仕様情報と口コミの傾向をもとに、SANWA SUPPLYの2-in-1 USBカードリーダー、Anker MagGo USB-Cカードリーダー、サンワダイレクト UHS-II対応2-in-1カードリーダーの3機種を比較します。読み終えるころには、「自分が使っているカードと機材に対して、どの構成を選べばよいか」が判断できる状態を目指します。

どれが自分に合う?

近いものを選ぶと、その商品の説明まで移動します。

先に結論:おすすめ早見表

  1. 1
    サンワダイレクト UHS-II対応2-in-1カードリーダー

    UHS-II対応のSDカードを使い、写真や動画の取り込み時間を短縮したいカメラユーザーに向いています。

  2. 2
    Anker MagGo USB-Cカードリーダー

    USB-C中心の環境で、充電しながらデータを取り込みたいノートPC・スマートフォンユーザーに向いています。

  3. 3
    SANWA SUPPLY 2-in-1 USB 3.0カードリーダー

    UHS-Iカード中心で、PCとスマートフォンの両方に挿せる素直なリーダーが欲しい方に向いています。

選び方のポイント

速度の上限はカード規格との組み合わせで決まる(UHS-I / UHS-II)

転送速度は「カード」「リーダー」「PCのポート」のうち、いちばん遅いところで決まります。手持ちのカードがUHS-I(裏面の接点が1列)なら理論上の上限は約104MB/s前後とされ、USB 3.0(5Gbps)対応のリーダーがあれば引き出せる範囲に収まります。

接点が2列のUHS-IIカードを使っている場合は、リーダー側もUHS-IIに対応していないと速度が頭打ちになります。今回の3機種でUHS-II対応をうたっているのはUHS-II対応2-in-1カードリーダーです。動画や連写RAWを大量に扱う方は、カード裏面の接点列数を見てから機種を絞ると判断がぶれません。実測値は環境で変わるため、具体的な数値はメーカー公表値をご確認ください。

端子構成:USB-AとUSB-Cの両対応か、USB-C専用か

デスクトップPCのUSB-Aポートと、ノートPCやタブレットのUSB-Cポートのどちらでも使いたいなら、両方の端子を備えた2-in-1接続タイプが扱いやすい構成です。2-in-1 USB 3.0カードリーダーとUHS-II対応2-in-1カードリーダーは、USB-AとUSB-Cの両方を備えています。

MagGo USB-CカードリーダーはUSB-C接続に特化した設計です。最近のノートPCやスマートフォンのようにUSB-Cだけで機材が完結しているなら問題ありませんが、USB-Aしかない環境では変換アダプタが必要になります。手持ちの機材のポートを書き出してから選ぶと、購入後に困りにくくなります。

SDとmicroSDの同時認識で作業が1台にまとまる

カメラ本体はSD、ドローンやアクションカメラ、携帯ゲーム機はmicroSDというように複数の規格を行き来する人は、同時認識への対応が効いてきます。対応していれば、SDからmicroSDへ直接ファイルをコピーする作業が1台で完結します。

今回取り上げた3機種はいずれもSDとmicroSDのスロットを備え、同時に扱える構成をうたっています。ただし2枚同時に使うと1本のUSB接続の帯域を分け合うため、片方ずつ使う場合より速度が落ちることがある点は理解しておくとよいでしょう。

パススルー給電・マグネット吸着など「使いながら」の設計

ノートPCのUSB-Cポートが少ない場合、カードリーダーを挿すと充電ポートがふさがるという問題が起きます。MagGo USB-Cカードリーダーはパススルー給電に対応したUSB-Cポートを備えており、取り込み作業と充電を並行できる設計です。長時間の編集作業やロケ先での運用では、この一点が決め手になることもあります。

マグネット吸着に対応している点も特徴で、対応するスマートフォンの背面に付けたまま扱えます。デスクで完結する用途には不要な機能ですが、外出先で撮影データをスマホへ移す運用が多い方には検討価値があります。

携帯性と放熱:筐体素材とコネクタ保護を見る

カメラバッグに常時入れておくなら、本体サイズとコネクタの保護構造も見ておきたいポイントです。口コミでは「コネクタがむき出しだとバッグの中で傷む」「キャップを紛失した」といった声が見られます。

金属筐体のモデルは質感に加えて放熱面でも有利とされます。UHS-II対応2-in-1カードリーダーはガンメタリックの仕上げで、デスクに据え置きで使う場面にもなじみます。持ち歩くのか据え置くのかを先に決めてから、サイズ感と保護構造を見比べるのがおすすめです。

おすすめ商品

1

UHS-IIカードの実力を引き出す

サンワダイレクト UHS-II対応2-in-1カードリーダー

SANWA SUPPLY

こんな人向けUHS-II対応のSDカードを使い、写真や動画の取り込み時間を短縮したいカメラユーザーに向いています。

メリット

  • UHS-II対応をうたい、対応カードとの組み合わせで転送のボトルネックになりにくい
  • USB-AとType-Cの両方に接続でき、デスクトップとノートPCを行き来する運用に対応
  • SDとmicroSDの同時認識に対応し、カード間のコピーが1台で完結する
  • ガンメタリックの金属調仕上げで、据え置きでも放熱面・質感の両方を意識した構成

気になる点

  • UHS-Iカードしか持っていない場合、UHS-II対応の利点を活かしきれない
  • USB 3.0(5Gbps)接続のため、インターフェースの帯域は10Gbps対応機に及ばない
  • 本体直挿しの構成で延長ケーブル類は前提とされておらず、ポート位置によっては隣の端子と干渉することがある
  • 対応OSや動作環境の範囲は製品ページの記載に依存するため、macOSや古いOSで使う場合はメーカー公表値をあらかじめご確認ください

UHS-II対応という一点が、写真・動画の取り込み時間に直結する構成です。手持ちのカードがUHS-II(接点2列)であれば、この3機種の中では規格を素直に活かしやすい選択肢と言えます。口コミの蓄積はこれからという段階なので、細かな仕様や対応環境はメーカー公表値をあらかじめご確認ください。

2

10Gbps対応+給電しながら使える

Anker MagGo USB-Cカードリーダー

Anker

こんな人向けUSB-C中心の環境で、充電しながらデータを取り込みたいノートPC・スマートフォンユーザーに向いています。

メリット

  • 最大10Gbpsの高速データ転送に対応し、インターフェース側の帯域に余裕がある
  • 最大42.5Wのパススルー給電に対応し、充電ポートをふさがずに使える
  • SDスロット・microSDスロット・USB-Cポートの3-in-1構成で、1台にまとめやすい
  • マグネット吸着に対応し、対応スマートフォンの背面に付けたまま運用できる

気になる点

  • USB-C接続専用のため、USB-Aしかない環境では別途変換が必要
  • 仕様上UHS-II対応の明記がなく、UHS-IIカードの速度を前提にするなら公表値の確認が必要
  • 口コミの傾向としては、マグネットの保持力や発熱について触れる声も見られ、使い方によって評価が分かれる印象です

転送・給電・拡張の3点をひとつでまかなえるバランス型で、USB-Cだけで機材が完結している人ほど扱いやすい構成です。USB-Cポートが少ないノートPCや、スマートフォンへ撮影データを移す運用が多い方には、パススルー給電とマグネット吸着が実用面で効いてきます。逆にUSB-A機器が主戦場なら、2-in-1接続のモデルのほうが手間が少ないでしょう。

3

A/C両対応のシンプル構成

SANWA SUPPLY 2-in-1 USB 3.0カードリーダー

SANWA SUPPLY

こんな人向けUHS-Iカード中心で、PCとスマートフォンの両方に挿せる素直なリーダーが欲しい方に向いています。

メリット

  • USB-AとType-Cの2-in-1接続で、機材を選ばずそのまま挿せる
  • SDとmicroSDの同時読み書きに対応し、カード間の移動がしやすい
  • OTG対応でスマートフォンやタブレットでの読み出しにも使える
  • 口コミの傾向として「挿すだけで認識した」という導入のしやすさに触れる声が見られる

気になる点

  • UHS-II対応の記載がなく、UHS-IIカードの速度を求める用途には物足りない
  • USB 3.0(5Gbps)接続のため、帯域面では10Gbps対応機に及ばない
  • 機能はシンプルで、パススルー給電やハブ機能は備えない

機能を絞った構成で、UHS-IカードのSD・microSDを扱う範囲であれば役割を果たします。USB-AとType-Cの両方に挿せてOTGにも対応するため、使う機材が変わっても出番が残りやすいのが利点です。最初の1台として、あるいは予備としてバッグに入れておく用途に向きます。

比較まとめ

用途別に整理すると、判断は比較的はっきり分かれます。

UHS-IIカードで撮影している方 は、サンワダイレクト UHS-II対応2-in-1カードリーダーが第一候補です。カード側が高速でもリーダーがUHS-I止まりだと速度が出ないため、規格を合わせることが取り込み時間の短縮に直結します。

USB-C中心のノートPCやスマートフォンで作業する方 は、Anker MagGo USB-Cカードリーダーが扱いやすい構成です。10Gbps対応のインターフェースに加え、パススルー給電でポートを消費しない点、マグネット吸着でスマホ背面に固定できる点が、モバイル運用での実用差になります。

手持ちがUHS-Iカード中心で、まず1台用意したい方 は、SANWA SUPPLY 2-in-1 USB 3.0カードリーダーが素直な選択肢です。USB-AとType-Cの両方に対応し、OTGでスマートフォンにも挿せるため、機材構成が変わっても無駄になりにくい構成です。

仕様面の違いをまとめると、カード側の規格を活かしたいならUHS-II対応モデル、インターフェースの帯域と給電・拡張を1台にまとめたいなら10Gbps対応の3-in-1モデル、端子の互換性とシンプルさを重視するなら2-in-1接続のUSB 3.0モデル、という整理になります。速度だけで見るなら、UHS-II対応の有無とUSB側の帯域(5Gbps / 10Gbps)は別の話である点に注意してください。

よくある質問

「高速」とうたっていても、期待より遅く感じるのはなぜですか

転送速度は、カード・リーダー・PC側ポートのうち最も遅い箇所で決まります。UHS-IIカードをUHS-I対応のリーダーに挿せばUHS-I相当の速度になりますし、PC側がUSB 2.0ポートなら、リーダーがUSB 3.0や10Gbps対応でもUSB 2.0の帯域が上限です。まずPCのポートが青い端子(USB 3.x)やUSB-Cかを確認し、次にカードの接点が1列か2列かを見ると原因を切り分けやすくなります。また、小さなファイルを大量にコピーする場合は、大容量ファイル1本より実効速度が落ちるのが一般的です。

SDとmicroSDを同時に挿したまま使っても問題ありませんか

今回取り上げた3機種はいずれも同時認識をうたっており、2枚を挿したまま両方を認識させる使い方ができます。ただし、1本のUSB接続の帯域を分け合うため、2枚同時に読み書きすると片方ずつ使う場合より速度が落ちることがあります。大容量の取り込みを急ぐときは、1枚ずつ処理したほうが結果的に早く終わるケースもあります。

UHS-II対応のリーダーにUHS-Iカードを挿しても使えますか

UHS-IIは下位互換の設計が一般的で、UHS-Iカードも認識して使えるのが通例です。ただし速度はUHS-Iカードの上限に従うため、UHS-II対応の利点は出ません。将来的にUHS-IIカードへ移行する予定があるなら、先にUHS-II対応のリーダーを用意しておくという考え方もあります。個別の対応可否はメーカー公表値をご確認ください。

スマートフォンやタブレットでも使えますか

SANWA SUPPLY 2-in-1 USB 3.0カードリーダーはOTG対応をうたっており、USB-Cポートを備えたスマートフォンやタブレットでの読み出しに対応します。Anker MagGo USB-CカードリーダーもUSB-C接続で、マグネット吸着に対応したスマートフォンの背面に付けて使える設計です。ただし端末側のOS仕様やファイル管理アプリによって、扱えるファイル形式や書き込みの可否が変わることがあるため、お使いの端末の仕様をあらかじめご確認ください。

発熱が気になるという声を見かけますが、運用で解消しますか

大容量データを連続で転送すると、リーダー本体が温かくなることがあります。高速転送を行う機器では一般的な挙動とされますが、通気の確保できる場所に置く、長時間の連続転送をいくつかに分ける、といった運用で負担を軽くできます。金属筐体のモデルは放熱面で有利とされることが多く、据え置きで大量に取り込む用途ではひとつの判断材料になります。

まとめ

SDカードリーダー選びは、スペック表の「高速」という言葉を並べて比べるより、自分のカードの規格と、PC側のポート構成を先に確定させるほうが近道です。

判断の順序としては、まず手持ちSDカードの接点が1列(UHS-I)か2列(UHS-II)かを確認します。2列ならサンワダイレクト UHS-II対応2-in-1カードリーダーが有力です。次に使う機材の端子を確認し、USB-AとUSB-Cを行き来するならSANWA SUPPLY 2-in-1 USB 3.0カードリーダーのような2-in-1接続が扱いやすく、USB-Cだけで完結していて充電も同時にしたいならAnker MagGo USB-Cカードリーダーが候補に入ります。

機能で切り分けるなら、カード規格を活かすUHS-II対応モデル、帯域と給電・拡張をまとめた10Gbps対応の3-in-1モデル、端子互換性を重視した2-in-1接続モデル、という3つの軸で比べるのが分かりやすい方法です。最終的な仕様や対応環境は、各商品ページのメーカー公表情報をあらかじめご確認ください。